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控訴審での示談等

控訴審で示談した場合に、一審の結果をひっくりかえせますか?

一審判決後に示談が成立した場合、控訴審での判決では示談の事実が考慮されて、減刑されているケースもあるようです。
控訴審の判断は、刑事事件について一からもう一度判断し直すというものではなく、一審判決が当時において妥当な判断であったかを判断するものです。ただし、制限はあるものの事実認定も行います。一審判決後の事情を汲んだ上で現段階に至っては不当な判決になっていると判断した場合には、判決が変わることになります。
一審判決後の示談成立は、刑の量定に影響を及ぼす情状として、通常被告人に有利な判断をされているようです。

(事例)一審中心主義とされる裁判員裁判でも減刑されています
静岡県内で起きた強盗強姦罪の刑事事件で、裁判員裁判によって一審で懲役13年判決を受けた被告人が、一審判決後に被害女性の1人と示談が成立した事をもって、控訴審では一審判決を破棄して懲役12年を言い渡しました。「裁判員裁判の一審中心主義からすれば、示談を直ちに有利な事情と考えるわけにはいかないが、一審判決時点で示談が存在していれば、より短期の懲役刑が言い渡されていたと考えられる」として減刑しました。
高等裁判所が裁判員裁判の一審判決を破棄した初めての事例です。

控訴審で供託をした場合に、一審の結果をひっくり返せますか?

控訴審での供託のみを理由に、一審判決よりも劇的に有利になるということは考えにくいです。
特に一審で既に贖罪寄付などの示談以外の金銭的な出捐をしていた場合には、一審で有利な情状としての評価を尽くされているとされ、控訴審での供託はほとんど意味をなさないという考えもあります。
ただし、強制わいせつ事例で、一審で否認し実刑判決となった刑事事件について、控訴審で自白し、反省の情を示して供託したことで執行猶予判決となった刑事事件もあります。供託のみをもって執行猶予の効果を得たわけではないですが、反省の情を示すための方法としての効果はある程度あったようです。

控訴審で贖罪寄付をした場合に、一審の結果をひっくりかえせますか?

控訴審での贖罪寄付は一般的には意味をなしません(裁判官も贖罪寄付をするのであれば一審でする必要があると言っています。)。真摯な謝意というよりも、一審での結果に納得がいかないので慌ててお金で何とかしようとした意図が感じられるからかもしれません。また、贖罪寄付で結果が変わるようであれば、お金のある人間とない人間で不平等が生じることになるからかもしれません。
もっとも贖罪寄付によって一審の実刑から控訴審で執行猶予になったという刑事事件もあります。

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