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大麻Q&A

刑事事件において大麻取締法が規制対象としている大麻

刑事事件において大麻取締法が規制対象としている大麻とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル…学名)及びその製品をいい、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く)、大麻草の種子及びその製品は除かれます。

大麻草は、生育地によって繊維原料としての有用性や成分の麻酔性に著しい差があるため、かつてはそれぞれ異なった種類と考えられていました。しかし、各地の大麻を比較しても植物形態上特に差異は認められず、生育地の気候、風土に順応して樹脂成分の分泌量や組成等に差異が生じた生理的変種であることが判明し、大麻草は一属一種であるとされています(最判昭57.9.17)。日本在来種の麻も大麻です。

大麻、ガンジャ、マリファナなどの種類に何か違いはありますか?

大麻草は一属一種ですので、基本的に同一のものをさします。ただし、形状の違いによって呼び名が異なることがあります。一般にインドやエジプト産は樹脂分が多いので、樹脂状に調整したものが多いです。
ハシッシュ(吸煙する)、バング、ガンジャ、チャラス(吸食する)などがこれにあたります。アメリカ大陸では樹脂分が少なく煙草状にして吸煙され、マリファナと呼ばれます。
また、大麻を有機溶媒で抽出したハシッシュ・オイルという液状大麻もあります。

大麻の効果は?

大麻は、その成分中のテトラドロカンナノビールが中枢神経に作用し、著しい向精神作用を示します。その作用は製品の種別、摂取方法、量、雰囲気等によって左右され、吸煙の方が作用は強く、吸煙後数分で発現し、3~4時間持続するといわれています。

大麻の場合も尿から検出されるのですか?

刑事事件において大麻については覚せい剤とは異なり使用罪がありません。
尿検査をすれば一定期間、使用反応は出るとのことですが、通常、大麻取締法違反で逮捕されている被疑者が尿検査を受けるのは、余罪としての覚せい剤の使用の有無を調べるために任意提出を求められているようです。

庭で育てていた名前の知らない植物について、大麻を栽培したとして逮捕されました。大麻の認識がなくても刑事事件において違法になるのですか?

違法です。
鑑賞目的のけしの栽培や、繊維・種子の採取を目的とした大麻の栽培は、法に対する知識の欠如に起因するものが少なくなく、必ずしも秘密裏に行われているとは限りません。もっともこのような事案は、刑事事件において在宅処理されることが多く、大半が起訴猶予処分となっています。

刑事事件において取調べではどのようなことが聞かれますか?

大麻を使用するに至った経緯、誰からどのような方法で入手したか、使用薬物の形状、色、包装、数量、価格を聞くことにより、被疑者が大麻であるという認識を持っていたことを裏付けます。使用方法なども具体的に聞かれます。

刑事事件における量刑に影響を及ぼす事情としてはどのような事柄がありますか?

前科前歴の有無(特に違法薬物関連の前科の有無)、量や常習性、監督者の有無などです。
さらに、入手経路において暴力団等とのつながりがあるか等によって、再犯可能性がないかを探ることになります。

刑事事件における大麻事件で逮捕されました。不起訴となることはありますか?

覚せい剤の場合とは違い使用の罪がないので、大麻で不起訴になることはあります。実際に部屋の中から大麻が出てきても、他の者も出入りしていて自分のものではないと言っている場合や、量が少ない場合等です。

刑事事件における大麻事件で起訴された場合に、執行猶予が付くことはありますか?

初犯であれば執行猶予の可能性は十分あります。
しかし、初犯であっても、大麻を大量に所持していて販売するつもりであった場合などは、むしろ実刑判決が出る可能性が高いといえます。

刑事事件において大麻事犯で前科があると、大麻事犯で再度起訴された場合には実刑が確実でしょうか?

前科がいつのことなのかによります。統計的には10年以上前であると前科の影響は少ないですが、数年以内のレベルでは、再度の執行猶予を期待するのは難しい状況です。

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