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逮捕・監禁・脅迫・強要Q&A

刑事事件における「逮捕」と「監禁」の違いはどこにありますか?

刑事事件における「逮捕」は、人に対して暴行、強迫等を加えることにより直接的に人の身体行動の自由を拘束することです。
刑事事件における「監禁」は、人をその意思に反して一定の区域・場所から脱出することを不能又は著しく困難な状態として、人の行動の自由を拘束することです。

抱きかかえるようにギュッと抑え込んで瞬時の拘束をしました。刑事事件における逮捕・監禁になりますか?

刑事事件における逮捕・監禁罪は成立しません。
刑事事件における逮捕・監禁罪が成立するためには、被害者の身体活動の自由を多少の時間を継続して拘束することを必要とします。
瞬時の拘束は暴行罪となるにすぎません。

5分間両足を縛りました。刑事事件における逮捕になりますか?暴行になりますか?

逮捕罪が成立します。
刑事事件における逮捕罪が成立するためには多少の時間継続して被害者の身体活動の自由を奪う必要があります。明確な規定はありませんが、判例は5分間両足を縛る行為を逮捕としました(大判昭7.2.29)。

入浴中の女性の衣服を脱衣場から持ち去り、その女性が羞恥心のために浴室から出られなくなった場合、刑事事件における監禁になりますか?

監禁罪が成立します。
刑事事件における監禁行為は有形的方法に限らず、無形的方法による場合でも成立します。

屋上にいる者からはしごを取り外し、恐怖心から降りられないようにする場合、刑事事件における監禁になりますか?

監禁罪が成立します。
はしごを取り外したことによって、被害者を屋上から脱出することを著しく困難な状態として自由を拘束しているので監禁になります。

女性を監禁する目的で、自己の運転する第二種原動機付自転車荷台に乗車させ、時速約40キロメートルで疾走し、同女方前まで来たとき、同女の「降ろしてくれ。車を止めてくれ。」との懇請を無視し、同女方から1000メートル余りの地点まで疾走した場合に刑事事件における監禁が成立しますか?

監禁罪が成立します。
疾走し続けることによって、女性を原動機付自転車の荷台からの脱出が著しく困難な状態としているので刑事事件における監禁となります。判例も同様の事案で監禁罪の成立を認めています(最決昭38.4.18)。

女性をその入院中の母親のもとに連れていくと誤信させ、あらかじめ言い含めてある運転手の車に乗せ、犯人の自宅まで連れてこさせた場合、被害者は自分の意思で車に乗り込んでいるので刑事事件における監禁にはなりませんか?

監禁罪が成立します。
被害者は騙されて乗車したのであって、被害者の錯誤を利用して、脱出を困難にしているので刑事事件における監禁となります。

陸地から最短距離で約25メートル沖合の海中の孤立した場所に被害者を約1時間半にわたり置き去りにした場合、刑事事件における監禁となりますか?

監禁罪が成立します。
監禁の場所を車両や部屋のように周囲を囲まれたところに限定する必要はありません。
本問のように、周囲が開けている場所であっても被害者はそこから脱出不能であれば刑事事件における監禁といえます。

屋外の広場における労働争議において、労働者が集団で経営者を取り囲んで脱出困難にした場合、刑事事件における監禁罪が成立しますか?

監禁罪が成立します。
周囲を囲まれた場所でなくても、被害者を脱出不能、若しくは著しく困難にして自由を拘束した場合には刑事事件における監禁となります。

広大な邸宅内で軟禁状態にした場合、邸宅からは出られなくとも、広大な敷地内を自由に行動できるのであれば刑事事件における監禁とはなりませんか?

監禁罪が成立します。
その場所が相当な広さを持っていても、邸宅内という限定された地域から脱出することができない以上刑事事件における監禁に当たります。

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