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名誉に対する罪Q&A

優しい人だという周囲からの評価を得ていたのに、ある人から、冷たい人だと言いふらされました。刑事事件における名誉棄損罪になりますか?

なりません。
本罪によって保護される名誉は、社会が与える評価としての外部的名誉(社会的名誉)です。人格的価値そのもの(内部的名誉)は保護の対象にはなりません。

刑事事件において死者の名誉についても保護されますか?

本罪の2項によって死者の名誉についても保護されます。
ただし、死者の名誉については虚偽の事実を摘示した場合でないと刑事事件における名誉棄損行為になりません。

刑事事件における名誉棄損罪の客体は、人の名誉です

刑事事件において会社に対する名誉棄損罪は成立しますか?

会社に対する名誉棄損罪も成立します。
「人」には、自然人のほか、法人、法人格を有しない団体が含まれます

公然性
『公然と』とは、不特定又は多数人が認識できる状態をいいます(最判昭36.10.13)

公衆数名が居合わせた裁判所の公衆控室で友人と他人の悪口を口外した場合に、刑事事件における名誉毀損罪は成立しますか?

成立します。
限られた数名の者に対して摘示した場合であっても、その場所の通行、出入りが自由であって、たまたまそこに居合わせたのが数名に過ぎないのであれば、不特定と解され、刑事事件における名誉毀損が成立します。

自分の母と妻のみが居合わせた自宅で他人を罵った場合、刑事事件における名誉毀損罪は成立しますか?

成立しません。
自宅の中で、自分以外は母と妻のみが居合わせたというのであれば、不特定又は多数人が認識できる状態とは言えないので、「公然と」の要件を満たしません。

被告訴人が、検事と検察事務官のみが在室する取調室で告訴人に関する侮辱的発言をした場合、刑事事件における名誉棄損罪は成立しますか?

成立しません。
不特定又は多数人が認識できる状態とは言えないので、「公然と」の要件を満たしません。

他人の名誉を害するようなことを言ったとしても、1人に対してだけであれば刑事事件における名誉毀損罪は成立しませんか?

成立することがあります。
摘示の相手方は特定少数人であっても、伝播して間接的に不特定多数人が認識できるようになる場合には成立します(最判昭34.5.7)

「東京の人間は…」というように悪口を言った場合でも刑事事件における名誉棄損罪は成立するのですか?

成立しません。
刑事事件の被害者は特定人であることが必要ですので、問題文のような不特定人を対象とした者であれば成立しません。
ただし、摘示の相手方が単独である必要はなく、複数人に関する事実の摘示もあり得るから、一定の範囲に属する複数人を対象として集合的名称を用いて事実を摘示することも刑事事件における名誉棄損行為に当たります。

例えば前科のように、既に公知の事実となっているものに対しても、これを摘示することによって刑事事件における名誉毀損罪は成立するのですか?

成立することがあります。
事実とは非公知のものであることは必要ではなく、公知のものでも成立します。

事実の摘示
摘示される事実は、他人の社会的評価を害するに足りる具体的事実であることが必要です

モデル小説のように、本名等の特定はされていなくても、知り合いであれば誰の事かすぐにわかるような形で名誉を害された場合でも成立しますか?

成立することがあります。
氏名を明示しなくても、特定人に関して事実を摘示していることが推知されれば成立します。

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