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他人の庭に立ち入っただけで、家の中までは入っていません。刑事事件における住居侵入罪になりますか?

住居侵入罪になります。
家の中まで入らなくとも、他人の敷地である庭の中に侵入した時点で成立します。

風で帽子が飛ばされ、他人の庭に入ってしまいました。帽子をとるためちょっとだけおじゃましました。帽子を拾ってすぐに出ましたが、居住者の許可を得なかったので刑事事件における住居侵入罪になりますか?

この場合、住居侵入罪は成立しません。
刑事事件における住居侵入罪が成立するためには、違法な目的で他人の庭や家に立ち入る場合です。
例えば、殺人や窃盗、盗撮目的などの違法な目的での立ち入りの場合に成立します。

住居侵入罪の場合、弁護士による弁護活動としては何が重要ですか?
刑事事件の被害者に謝罪をし、示談をすることが重要です。
住居侵入罪は、盗撮や窃盗など他の犯罪と一緒に行われることが多いので、弁護士としてはその点も合わせて示談交渉をして被害者に宥恕の意思表示(許すという意思表示)をもらうことが重要です。
示談が成立すれば刑事事件としては不起訴処分となることもあり得ます。

【参考】
第130条(住居侵入等)
正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。

第132条(未遂罪)
第130条の罪の未遂は、罰する。

銃砲刀剣類所持等取締法違反

職務質問された際に、キャンプで使ったナイフが鞄に入れっぱなしになっていたのを警察官に見つけられました。刑事事件としては罪になるのでしょうか?

銃砲刀剣類所持等取締法に規定された刀剣類に該当するナイフであれば、許可なく所持、若しくは業務その他正当な理由なく携帯することができません。
キャンプに行く際に、キャンプの荷物が入った中にナイフも入っていたのであれば正当な理由になるでしょうが、キャンプで使ったナイフが入れっぱなしになっていたという場合には正当な理由にはなりません。
刑事事件としては銃刀法違反になります。

登山用に所持していたナイフを発見され、警察署に連れて行かれました。調書を作成すると言われましたが、刑事事件としては注意する点はありますか?

登山やキャンプに利用する目的で所持していたナイフが、後日発見された場合などには銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)違反になることはあります。
警察は所持の目的を聞いてきますので、正直に答えればよいでしょう。
ただし、「護身用」というのは正当な理由にはなりません。登山用、キャンプ用という場合には、違法になるか微妙であるため、警察としては調書を作成する際にははっきりと違法行為といえるような調書を取ろうとする場合があります。たとえば、「喧嘩になった場合は護身用に使おうという気持ちもあった」という内容の調書を取らせようとする場合があるようです。

【参考】銃砲刀剣類所持等取締法
第2条(定義)
この法律において「銃砲」とは、けん銃、小銃、機関銃、砲、猟銃その他金属性弾丸を発射する機能を有する装薬銃砲及び空気銃(圧縮した気体を使用して弾丸を発射する機能を有する銃のうち、内閣府令で定めるところにより測定した弾丸の運動エネルギーの値が、人の生命に危険を及ぼし得るものとして内閣府令で定める値以上となるものをいう。以下同じ。)をいう。
2 この法律において「刀剣類」とは、刃渡り十五センチメートル以上の刀、やり及びなぎなた、刃渡り五・五センチメートル以上の剣、あいくち並びに四十五度以上に自動的に開刃する装置を有する飛出しナイフ(刃渡り五・五センチメートル以下の飛出しナイフで、開刃した刃体をさやと直線に固定させる装置を有せず、刃先が直線であってみねの先端部が丸みを帯び、かつ、みねの上における切先から直線で一センチメートルの点と切先とを結ぶ線が刃先の線に対して六十度以上の角度で交わるものを除く。)をいう。

第3条(所持の禁止)
何人も、次の各号のいずれかに該当する場合を除いては、銃砲又は刀剣類を所持してはならない。
一 法令に基づき職務のため所持する場合
以下略

著作権法違反

友人の買ったソフトを、友人がインストールした後に、自分のパソコンに入れました。刑事事件としては罪になりますか?

刑事事件としては著作権法違反が成立します。
ソフトの販売価格は、ソフトのパッケージの代金や販売店の利益だけではありません。もっとも基本的なものは、ソフトウェアの作者が有する著作権に対する使用料です。
作者は著作権を有しており、その著作権の一内容として、著作者に無断で著作物を複製することを許さない権利(使用料を支払わないと複製使用させない権利)があります。
友人の購入したソフトを自分のパソコンに入れてしまうのは、明らかな著作権の侵害行為であり、著作権法によって犯罪と規定されています(著作権法第119条:5年以下の懲役または500万円以下の罰金)

公職選挙法違反

選挙の立候補者から食事に誘われたので、ごちそうになりました。罪になりますか?

ごちそうになることは罪にはなりません。
ただし、ごちそうした立候補者には刑事事件における公職選挙法違反が成立します。
公職選挙法139条には、「何人も、選挙運動に関し、いかなる名義をもってするかを問わず、飲食物を提供することはできない」と規定されています。

ストーカー規制法違反

元交際相手に復縁を迫る手紙を送ったところストーカーだとして被害届を出されました。どのような行為をしたら刑事事件におけるストーカーになるのでしょうか?

ストーカー規制法で定められたストーカー行為には以下の8点があります。
①つきまとい・待ち伏せ・押し掛け
 対象者をつけ回し、会社や自宅に押し掛けたり、通勤経路などで待ち伏せたりする行為です。
②監視を告げる行為
 電話やメール、手紙、貼り紙などで一方的に「○○を買ったね」「○○していたね」などのように、対象者を監視している事実を伝える行為です。
③面会・交際の要求
 執拗に面会や交際を要求し続ける行為です。
④乱暴な言動
 対象者に対して身の危険、若しくは著しい精神的ダメージを感じるような言葉の暴力を浴びせることです。また、言葉以外にもドアを激しくノックしたり、車のクラクションを鳴らすといった大きな音を立てることも含まれます。
⑤無言電話・連続しての電話・ファックス
 繰り返し電話やファックスを行う行為です。
⑥汚物の送付
 人間や動物の汚物や、不快を感じる物を送りつける行為です。
⑦名誉を傷つける
 対象者に対してのいわれなき誹謗中傷をすることです。
⑧性的羞恥心の侵害
 わいせつな言葉や写真、ビデオなどを送りつけたりする行為です。

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